全固体電池が2027年に実現へ:2026年の製造技術革新と開発動向

全固体電池が2027年に実現へ:2026年の製造技術革新と開発動向

全固体電池の実用化が加速する2026年

2026年は、電気自動車のバッテリー技術において、全固体電池が実用化に向けた決定的な転換点となる年として位置づけられています。トヨタ、日産、ホンダなど日本の自動車メーカーが、次々と全固体電池搭載車の開発を加速させており、2027~2028年の本格的な市場投入に向けた準備が進行中です。トヨタは2026年導入予定の次世代BEVで、パフォーマンス版電池により航続距離1,000kmと急速充電20分以下を目標としています。

急速充電技術で10分・400km航続を実現

充電時間の短縮も急速に進展しており、中国のCATLが世界初の4C超急速充電対応LFP電池「Shenxing」を発表しました。このバッテリーにより電気自動車はわずか10分の充電で400kmの航続距離を実現できます。充電インフラ整備も加速しており、従来の30分充電が10~15分で完了する150kW以上の「超急速充電器」が全国で普及しつつあります。2026年には最大350kW器の新設も予定され、充電体験の革命が起きようとしています。

製造プロセスの最適化が2026年のキーワード

全固体電池の商用化に向けた最大の課題は、製造プロセスの最適化です。トヨタと出光興産は2027~2028年にEV年間5~6万台分規模の全固体電池製造を開始する計画を発表しており、出光興産は2026年1月に固体電解質の大型パイロット装置の建設開始を発表しました。日産は2028年度までに硫化物系全固体電池を搭載した自社開発EVの市場投入を目指しており、パナソニックは2026年度から産業機械向けのサンプル出荷を開始し、その後自動車市場への展開を計画しています。

米中勢が日本を猛追:国際競争の激化

全固体電池開発では、米国の電池ベンチャーFactorial Energyが準固体電池を高級EVメーカーに供給する計画を明らかにし、米中勢の追い上げが加速しています。一方、中国ではBYDが高性能電池と急速充電技術を組み合わせた戦略で、廉価モデルにも高性能電池を搭載する展開を進めており、価格競争力で優位性を保っています。日本メーカーが全固体電池での技術優位を維持し、国際競争力を確保するためには、製造技術の革新と量産化の成功が不可欠な状況となっています。

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